二章
空中へと持ち上げられる先輩の体。
その容姿は先ほどとは比較できないくらい人間らしい。

むしろ可愛い女の子。
女の子に酷い嫉妬されたって仕方ないって思えるくらい・・・
先輩は愛らしく可愛い。

こんな可愛い顔してても死ぬほど悩なくちゃいけないことってあるんだ。

私の知ってる世界って狭いな・・・

私が可愛かったらあの人は振り向いてくれたかな・・・?
告白OKしてくれたかな?
見た目が気になるって悲しいな・・・

今まで先輩に罵声を浴びせていたのが虚しく思えてきた。
だって、それは意味のないことだから。

あるとしたら「先輩を苦しめる」だけ。


助けて・・・
私も助けてよ・・・誰でもいいから。
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